← 一覧へ戻るOCR瞬時要素の整定値の決め方の例
- 設備容量kVA(トランス総容量)から算出する。
- 高圧1次側の定格電流I1は、設備容量kVA=√3VIから算出可能。
- 設備容量1000kVAの場合、1000kVA=√3×6.6kV×I1よりI1≒87A
- CT比が100/5の場合、CT2次側の定格電流I2=I1×(5/100)=4.4A
- 変圧器励磁突入電流やモーター始動電流を考慮し、定格電流の10倍程度を目安として設定する
- I2×10=44A、算出した値の直近上位の値を整定値として50Aとする
- 実際の整定値は、電力会社との保護協調・負荷特性・始動電流等を考慮して決定する
OCR限時要素の整定値の決め方の例
- 契約電力kw(最大電力)から算出するのが一般的(kVAではないことに注意)
- 1次側の定格電流I1は、契約電力kW=√3×V×I1×cosθから算出(cosθは0.8~0.9が考えるのが一般的)
- 契約電力500kW、力率0.9の場合、500kw=√3×6.6×I1×cosθよりI1≒48A
- CT比が100/5の場合、CT2次側の定格電流I2=I1×(5/100)=2.4A
- 限時は通常負荷電流の1.2~2.0くらいの安全率で設定するのが一般的(需要家の条件次第)
- 安全率1.5とすると、I2×1.5=3.6A、直近上位は4Aなので限時整定値は4A
- ただし電力会社との協議により波及事故に至らない上限値までは需要家側で変更可能
- 配電側との保護協調、設備状況、停電許容度など考慮し、設置者と電気主任技術者で決める
VCB引き外しの種類
- 電流引き外し
- 電圧引き外し①(電源元がVT2次側⇒CTD⇒ACからDC変換⇒トリップコイルへ)
- 電圧引き外し②(電源元が外部の直流電源盤から)
- LBS+OCRの組み合わせはほとんど見ない(300kVA以下はPF・S形で対応可能)
初期設定に注意(周波数・限時・段数)
- 周波数の設定(50Hz or 60Hz)設定を間違うと動作時間がずれる。
- 限時の設定(超反、強反、反、定)
- 瞬時段数は2段、瞬時感度は20%(2段の場合、無関係)が無難(限時+瞬時 の普通のOCRに近い状態らしい)

よくあるミス
- 試験後の瞬時整定値の戻し忘れ
- ターゲットの戻し忘れ(オレンジ色のターゲットが出たまま)
- a1a2警報接点の配線の戻し忘れ
- 裏側端子部分のアクリルカバーの戻し忘れ
- VCBとの連動試験の際にずらしたVCB端子カバーの戻し忘れ
- プラスドライバー等の工具の置き忘れ
- ダイヤル、タップなど、触ってない部分も再確認(別の作業員が触ってしまってる可能性あり)
致命的な失敗
- 試験電流を流し続けてVCBトリップコイル焼損
- CTDのDC側にAC100Vを印加してCTDを破損
- CTDのAC側に電圧を印加しようとしてVTTから電圧供給したら高圧VTに逆昇圧
- メーターをOFFにせずOCR試験実施しメーターの針が大幅に振り切れて故障
- OCR試験器の抵抗上げすぎ&電流整定まで時間かけすぎでスライダックが熱を持ち故障
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